【報告】小学生にLGBTをどう教えるか

約100人もの参加があり、関心の高いテーマであることが伺えました。大阪、神戸、奈良から小学校の先生にお越し頂き、それぞれの取り組みについて報告して頂きました。

奈良の先生からは、NHKで授業の様子を紹介された番組の一部を上映して、実際の子どもたちの反応は、どのように授業をしているかを説明して頂き、とてもわかりやすかったです。映像では、低学年の子どもたちが「タンタンタンゴはパパふたり」に真剣に聞き入っており、先生からの「いろんな家族がある」という説明には活発に手を挙げ反応していました。保護者からのクレームもなく、好評だそうです。また、こういった性の多様性の授業が必要だと感じられた経緯や、LGBTの人たちとの交友についてもお話頂き、実践と経験に基づいた説得力のあるお話でした。

大阪の先生からは、7時間の性教育の中で、どのようにLGBTも一緒に理解していくかを教材とともに説明して頂きました。まずいろいろな性を学んだ後、自分自身の体の変化や性について学んでいくという二部構成になっており、生徒からの疑問や意見もくみ取れるワークシートでは、細やかな対応が伺えました。一部、多様な性の学習と、身体の性の学習部分に齟齬があることも指摘されましたが、学年の先生方でそれに気づき、今後の修正を検討しているようです。他学年の先生への働きかけも積極的で、1年から6年まで、年齢に沿った性の学習のプランもご紹介頂きました。

神戸の先生からは、保健室で実際にLGBTの生徒が相談に来た時にどのようなことに気を付けて対応されているか、保護者や管理職・教員とはどう連携しているかなど経験に基づいたお話がありました。そういった話がしやすい保健室づくりのためにLGBTの本や漫画を置くだけでなく、いろいろな文化の飾りを置いたり、ハングルのTシャツを着て話題つくりのきっかけにしたり、性や民族の多様性を伝える実践のお話もありました。生徒との関わりの中で、先生自身の経験や思いなども深く振り返り、考察されており、会場全員が聞き入るような心に響くお話もいただきました。

会場に来ていた教職員の皆さんは、3人の先生方の実践に刺激や勇気をもらったのではないかと思います。こうした各地での地道で心温まる実践が、きっとLGBT(を含むすべての子どもたち)の将来をよい方向に変えるに違いありません。運動会で忙しい中、大会で発表してくれた3人の先生方に深く感謝申し上げます。
(新設Cチーム企画)

【参加者アンケートより】

●現場の先生のお話をたくさん聞けて、とても勉強になりました。来年の四月から養護教諭として働き始める身としては、色んなことをやってみたい!やらなきゃ!と思いました。うまくいかないこともあるのだろうと思いますが、あせらず、自分が子どもたち、保護者の方、教職員の方に対してできることは何だろうと常に考えて実行していきたいです。今回の初参加をきっかけに、これから色々なイベントに参加してみたいと思いました。周りの人やこれから出会う子どもたちのことだけでなく、自分自身についても振り返るいいきっかけになりました。ありがとうございました。
●大阪の二人目の先生が、学年の子、中学校が一緒になる他の小学校の先生に講演している話は素晴らしいと思ったが、誰にも相談できない子どもがどの学年にもうもれていると思うので、学校でのLGBT教育は必須だと思う。自分も学校で習いたかったなーと思います。3人の先生、とてもすばらしいと思いました。多くの生徒が救われたと思います。これからもがんば。関パレと被っていたので1日目参加できなかったのが残念です。分科会でも時間が被っていたけど全部聞きたかった!
●以前から思っていたのですが、今の異性愛主義の保健教材で一通りやった後、LGBTだったらどこが気になる表現か、男はこう、女はこうと決めている文はどこだろうと、探してみるというのはどうかなーと…。ちょっと年齢が上だとは思うのですが。
●小学校の先生の話がとてもよかったです。もっといろんな分科会に出たかったです!時間がかぶってしまって見られなかったのがあって残念…。
●当事者に出会った先生も、出会っていない先生も、教材も周囲の理解もない中で、努力を重ねてこられていて、本当に頭が下がる思いです。私も養護教諭を目指していますが、出会う子どもたち一人一人にしっかりと寄り添うこと、セクマイのことだけでなく、幅広くアンテナを張って学び、世の中の様々な問題を可能な限り知り、発信していくこと、自分自身を受け入れ、自分を隠さずありのまま見せていくこと、そうして出会う子どもたちもありのままに生きていけるよう努めること…。これからやっていきたいことが、やるべきことが、たくさん見えてきました。
●すごく自分の糧となったように感じます。LGBTの授業はとても難しいけど、絶対子どもたちに伝えなきゃいけないんじゃないかと感じました。私は昨日のレインボーパレードに参加しましたが、日程がかぶってしまったことがとても残念でした。
●3人の先生方の実践をおききでき、勇気をもらえました。私自身、当事者であり、教員ですが、教育現場で何もできておりません。一歩踏み出す勇気をいただけました。
●3人の先生たちの実践、報告を聞かせて頂き、考えることが多くあり、明後日からの学校生活に参考にしていきたいと思います。また、福岡でもLGBTの授業実践を広げていきたいと強く思いました。
●今日知ったことを、今後も周囲に発信しなければならないと思ってます。今年、教職30年目で初めてLGBTを取り上げました。是非これからもバージョンアップさせたいと思います。私もTシャツ工夫しようと思います!!知恵や情報や元気をもらえました。ありがとうございます!!
●今日の分科会の中で一番楽しみにしていました\(^o^)/。私は中学の養教をしているのですが、小学生の授業の様子や先生の様子を知ることができて、自然と顔がほころんでしまいました。小学校の段階で、このような勉強ができたことで、子ども達はきっと幸せな人生を送れるんだろうなと思っています。私も今日の学びを、自身の学校や市内に広めていけたらなぁと思いました。
●自分も、FTXバイセクシュアルの当事者であり、小学校教諭なので、今、自分なら子どもたちに何が伝えられるのかを考えるヒントを頂けました。子どもだけでなく、保護者や教員への理解について、まだまだ偏見を怖がっている自分がします。自分のことを話した事で、関係が壊れるのではないか、そういう弱さと自分は戦っていかなくては…と思いました。今日はありがとうございました。

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